視える私の見える好き


私の手を握ってソッと悠紀くんの胸元に置かれる。


「わかるか?小春と話すと嬉しくてドキドキしてるんだ。柄にもなくまた会いたいとか、元気してっかなとか。美那から嘘の話し聞かされた時、俺ばっかりお前のこと考えてたんだって悔しくて。それであんなキツイこと言ったんだ。」
「………。」
「俺も…小春のこと……。」


夢みたいな展開に、とろけてしまいそうになる台詞。

悠紀くんと運命の相手だなんて、神様はなんて残酷なんだろうと思ったこともあった。

それは私じゃない。
悠紀くんに申し訳なさ過ぎて……。
私でごめんなさいと、何度も心の中で思ってしまった。

だけど、抗えない定められたかのような恋心。


悠紀くんが、好きです。



「悠紀くん……。」
「小春……。」



「「「ちょっと待った!」」」


遠くで見守っていた勇太郎さんと勇次郎さん、ゆうまが急いで止めに走ってくる。

「小春お嬢、キスはまだ早いです。せめて三度目のデートの後にしましょう。」
「ていうか、普通付き合ってからだろ!?ルール違反だろ!」

乙女心満載の双子達が、昔の少女漫画の定義を押し付けるかのように止めてくる。

しかし意外だったのはゆうまの理由。


「俺だって小春守ってあげられるぞ!いつか悠紀くんより強くなるから、俺の方が幸せに出来るぞ!!」

私はゆうまの姉に似てるという理由で繋がった筈なのに、こんな展開意外過ぎて、ゆうまの告白に思わず顔が赤くなってしまう。

そしてその顔を見た悠紀くんが、何やら面白くない顔をしながら怪我をしているゆうまに、トドメを差すかのようにコンクリートの地面の上で、間接技を無言で決める。

「だ、駄目ですよ!ゆうまの傷が広がっちゃうから!」

ゆうまを庇った発言に悠紀くんが、更に力を加える。