視える私の見える好き


お母さんからお婆ちゃん、ひいばあちゃん。どうやら先祖代々女性だけがこの力を受け継ぐらしい。
例え子沢山の姉妹が何人いても、この力を持てるものは一人だけ。
私のお婆ちゃんも5人姉妹がいたが、選ばれたのはお婆ちゃんだけみたい。


神様の選ぶ基準はわからない。


そしてその力を口に出すのは禁じられていないが、信じるものはいくら家族でも昔からごく一部。

よく聞く話で小さな頃から幽霊が見える体質の人も、これは普通の人とは異なることなのだと自然に覚え、口に出すことはしなくなる。

私もそれと同じ。

当たり前に見えていた皆の胸元に光る特殊な文字。
小さい頃にお母さんに相談したことがあるが、お母さんは、


【神様からの贈り物】


と、私の頭を撫でてくれた。
お母さんとお父さんの光る特殊な文字は同じ。
子供の頃からお母さんは、運命の証の相手を見つけられたけどまさかお父さんだったとはと笑って話す。

お父さんはお母さんより10歳も年下だから。
運命の相手だからといって喧嘩をしない事はない。だけど、子供の私から見てもお母さんとお父さんは仲良しだ。

純粋に誇らしい気持ちと、そして羨ましい気持ち。

こんな私にも…
胸元に光る特殊な文字と同じ証の人が本当にいるのかな。