視える私の見える好き


「占いの館の近所の防犯カメラから、美那と数人の男達が映ってたんですよ。」
「火をつけて逃げる所までもな。浅はか過ぎるにも程があるぜ。よくも俺達のせいにしやがって。」

双子達が警察から釈放された理由は、ようやく防犯カメラの映像が入手出来たから。
しかし、美那から圧力をかけられていた近所の人達が協力してくれず、双子達を助けるのに時間がかかってしまった。

そして、少し前に出て私は、もはや人間の姿に見えない恐ろしい美那に向かって伝える。


「美那さん、罪を償いご自分の生き方を見つめ直した方が良いと思いますよ。」


「はぁっっ!!?何でアンタみたいなブスに私がお説教されなきゃいけないわけ!?何様よ!!このブス!アンタがあの店と共に焼け死ねば良かったのに!!」

こんな状況でも、まだことの大きさが分かっていない美那が、私に近づきながら叫んでくる。……と、思ったら。




「てめぇ…小春に何つった?」

悠紀くんが怒りをあらわにし、前髪をかき分けながら私の前に立って美那から守ろうとしてくれる。

「小春お嬢に手を出したらどうなるか分かってんのか?」
「小春お嬢に指一本触れさせるか、このクソアマが。」

私の左右に双子達が仁王立ちで立っている。

「小春ちゃんにキタねぇ言葉向けるんじゃねーよ。その口、二度ときけねーようにしてやろうか。」

マスターさんが、タバコを吸いながら私の後ろに立ってくれる。

「小春を悪く言いやがって…。ぜってぇ許さねーぞ!!」

痛そうに腕を押さえて、マスターさんに寄りかかりながら誰よりも大きな声で叫ぶゆうま。


「女だから殴られないと思ってる?そちらの常識、俺らには通用しねーぞ?」

悠紀くんが、指をポキポキ鳴らして美那に向かっていった所で前田会長が大きな声で笑う。