私の話すことなんて、今は誰にも信じて貰えないかもしれない。
だけど、私は。私だって皆を助けたいんだ。
「……私の集めた情報だと。……。」
自分が知ってる情報を、包み隠さず悠紀くんのお母さんに伝える。
こんな話を17歳の地味で冴えない眼鏡の私のことなんて、信じて貰える方が難しい。
だけど、それでも一生懸命伝えてみる。
初めは信じていなさそうな悠紀くんのお母さんも、みるみる顔色が変わり、気付けば吸っていたタバコは三本目になっていた。
「……証拠は?」
「……あるにはありますが、頂いたメールやPDF(※データを実際に紙に印刷したときの状態)の画像のみです。」
「作れるっちゃ作れるか。」
捏造のことだろう。
それは私でも不安な要素だった。
捏造の画像なんて、いくらでも作成出来る。
でも私はそんなことは出来ないし、するつもりも無い。
【信じて下さい】と、言葉一つ。私にはそれしか言えない。
「まぁ、バカな息子の母親も馬鹿だからさ。眼鏡ちゃんの話信じるよ。私の周りにも伝えておく。」
「……はい。」
「……ねぇ、私達のY地区……無くなっちゃうのかな。」
不安そうに私を見つめる悠紀くんのお母さん。その表情をこれからもさせるつもりはない。
「無くなりません。その為に私が何とかします。」
本当は不安だし、怖いし、皆の未来を守る保証も無い。
だけどもう、引き下がれないし、引き下がるつもりも無い。
「ありがとう眼鏡ちゃん。私も動いてみるから。」


