視える私の見える好き


ひとまず自分でやれる事はやる。
お店は燃えて無くなってしまったけど、凄い悔しくて悲しいし許せないけど、このまま黙って泣き寝入りしてやるもんか。

もしかしたらY月グループのメンバーにこのまま私の事を誤解して、一生嫌われてるかもしれないけど……。

でも悠紀くん、私は絶対悠紀くんを裏切らないよ。

これだけは約束するから。
いつも自分に自信は無いけど、これだけは変わらない絶対的自信だから。



あれから何日か経ち、ゆうまにLINEを送るが相変わらず拒否をされ続けてるらしい。

そして流石に悠紀くんにLINEをする勇気は無いが、変わらず美那と一緒にいると、Y地区のマスターから情報を聞く。

少しだけ足が遠退いてしまったY地区だが、私はある情報を入手出来た。
Y地区に行くのは少しだけ怖いが、行かない事には始まらない。

学校が休みの土曜日。
連日慣れないコンタクトのせいで目が充血し、今日は眼鏡でいつも通りの地味な私がY地区に向かう。

下手をしたらもう二度と立ち寄れないかもしれないあの場所へ。
もしかしたら本当に犯罪に巻き込まれるかもしれない。

そしてもうきっと、悠紀くんは私を助けてくれない。

それはもう仕方ない。



リュックを背負い直し、深い深呼吸をしてからY地区に足を踏み入れる。

相変わらずひとけが少ない昼間のY地区の歩道。
前と比べて私の状況はカナリ悪い。私の事を誤解している人が何人いるかも検討がつかない。


だけど、伝えなきゃいけない事があるんだ。


悠紀くんに。ゆうまに。マスターさんに。Y月グループの皆に。