視える私の見える好き


震える手で彼らに電話をするが、呼び出しのコール音だけが鳴り響き、何度かけても出ることは無かった。

電話を切ったと同時にゆうまからLINEが入る。


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お前ただの詐欺師かよ。
二度と連絡すんな。
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突然突き放されたLINEに、携帯を触る手が冷たくなっていく。

……一体何が?

……どうしてこんな事に?

ゆうまに電話をかけるが、拒否をされているのかコール音が鳴らず、LINEのメッセージもゆうまを最後に既読にならなかった。

訳が分からず、思い切って悠紀くんにLINEをしようか迷っていると、背後から声をかけられる。


「あら~詐欺師さん。お店火事になっちゃったの?お気の毒ね。」

……美那、そして。

「お前そんな奴だったの?マジで騙されたわ。」

いつも私が会いたい人。
私の好きな人、悠紀くん。
悠紀くんが長い前髪で、目を隠してもわかる、私を軽蔑した冷えきった声のトーン。

「一体、何が……。」
「自業自得でしょ?適当な占いをしては荒稼ぎ。しまいにはあの野蛮な人達を雇って暴力で料金を恐喝。あの人達、ちゃんと通報しといたから。恐喝と放火で取り調べ中じゃない?」

一体何を言われているのか全く理解出来ず、言葉を返せないでいると、

「黙るって事は図星なんだ。普通否定するよな。お前、マジでキモいわ。」
「悠紀~この女Y地区でも詐欺しようとしてたのよ?だから用心棒でも雇うのにY月グループに近づいたの知ってるのよ。安いお金でも尻尾振って働いてくれるって。」
「な……っ!?」

全く身に覚えの無い美那の言葉に思わず声が出るが、悠紀くんが私に対して怒りに満ちてる姿に、言葉が詰まってしまう。

「俺らの事馬鹿にしてた?訳ありだから金払えば何でもしてくれると思った?」
「……悠紀く。」
「喋んな。クズが。」