視える私の見える好き


「え?」
「何か良いことあったんでしょ?」
「……あった、のかな。でも、悪いこともあった。」
「そんな色してる。何かちょっと、大人になったって感じ。」

言われてみたら、今までオレンジ色に見えてた色は、気付けば私の占いの館のパーソナルカラー、優しいパープルに変化しているように見えた。

「小春も少しずつ分かってくるよ。」
「でも何かこの色の変化でお母さんに見透かされるの嫌だなぁ。」
「お母さんにしたら娘が悩んだり、喜んだりしてるのが分かりやすくていいけどね。どっちみち寝たらまた元の色に戻るから。」


それが嫌なんだけど……。
だけど心の中が読める能力よりマシか。
そんな能力だったらきっと街を歩く事もままならないだろう。

まして、悠紀くんの心の声が聞こえて、尚且つ私の事を嫌っている声だとしたら耐えられない。

「この能力でいいや。」
「もっと誇りに思いなさいよ。誰も持っていない事なんだから。」

お母さんがご飯食べないなら明日の朝ごはんに回すからねと、お皿に乗ってるおかずにラップをかけている。

テーブルに置いてある携帯にふと視線を向けると、今日の出来事に心配している勇太郎さんと勇次郎さんからのLINEが入っていた。
そのまま携帯を手に持つと、もう一つ。

ゆうまからのLINEに手が止まってしまう。




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X街の変なグループに襲われて
Y月グループ皆ボコられた。
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ガタッと椅子から立ち上がり、自室に戻って慌ててゆうまにLINE電話をかける。

機械の音だけが何度も流れ、出る気配が無い。
だけどその数秒後に入るLINE。

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馬鹿、電話すんな。
痛くて話せる状況じゃない。
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