Chapter.4
「小春お嬢、美那の親父の会社の事分かりました。」
「ちょっとデカ過ぎる会社だぞ。ありゃ、金持ってんな。」
私のお店の開店前。
勇太郎さんと勇次郎さんから貰った情報を、頭にインプットしていく。
携帯を使って検索をしたら、一発で出る程大きな建設業を営む会社だった。
そして携帯では調べられない美那の素性。
「まぁ、親のコネで入れたくせに、威張りちらしてるゴミみたいな女でしたわ。」
「気に食わない社員がいたら美那の好き勝手で解雇だもんな。そりゃあこんな俺らでも、内部情報くれる奴はいるわな。」
想像通り……
と、いった本性だろうか。
本来持つべき運命の証が無い人の性格は、やはり何処か欠如している。
関わっていないからもしかしたら聞いていた事と違うかもと、少しでも思ってしまった心の緩みに反省する。
ただ思う。
何故、美那が悠紀くんに近づいたのか。
何故、容姿も地位も持っている美那が、Y地区に足を踏み入れたのか。
「悠紀くん、カッコいいから美那が惚れたのかなぁ……。」
「いや!小春お嬢!それちょっと考え浅はか過ぎねーですか?」
「あの女24だぞ?17のガキ相手にしねーだろ!」
乙女チックな性格の彼らですら私の考えを全否定してきて、ちょっとだけ恥ずかしくなる。……でも。
「悠紀くん、カッコいいよ。」
「「小春お嬢……。」」
二人が心の中で、やれやれと思っているのが表情で伝わるが仕方ない。
だってカッコいいんだもん!
そう話していると、マナーモードにしている携帯が振動し、連絡先を交換してから初めてゆうまからLINEが入る。


