視える私の見える好き


自分の自己肯定感を高めたくて始めた占いなのに、あんなモノを見ただけで落ち込み不安になる。

それがあの靄のせいなのか、元々の私の性格のせいなのかはわからない。



とにもかくにもこんな所で落ちている場合じゃないと無理やり奮い立たせ、今日の学校の授業の復習をしていく。

心配で部屋を覗いていたお母さんが独り言を話していた。


「…あの光、元に戻っちゃってる。」


そんな言葉を知る由も無いまま、机に向かって分厚い教科書と今日書いたノートを懸命に覚え、そして深夜遅くまで勉強。朝起きてまた代わり映えのない一日が始まるのだ。



昨日の動画見た?
彼氏と別れたし
今日体育あったっけ?
バイト面倒なんだけど


いつものように下駄箱から廊下から教室から聞こえてくる雑談。
そしていつものように誰にも話しかけられず、誰とも話さない学校が始まる。

偏差値が高くて有名なのに、クラスメイトはリア充ばかりだ。
頭が良くて顔も良い。隣のクラスのなんとかさんはアイドルらしい。

どの学校の人も自信に満ち溢れてるのは一目でわかる。
私だけが暗くて私だけが地味な気がして益々嫌になる。

毎日の事なのに昨日から気力が沸き上がらない。


と、隣の席に座っているクラスメイトが聞いていなくても勝手に耳に入る情報を話している。


「またY地区でひと悶着あったらしいよ。」