ダメだ。男の人に免疫がないから、警戒が先に立ってしまう。 一言の告白だけでこんなに振り回されるなら、断った方が自分のためだ。 咳が落ち着いてようやく話せるようになると、朔に一応の感謝は伝える。 「ありがとう、朔くん。何の罰ゲームかは知らないけど、標的はちゃんと見極めた方が良いよ。素直に受け取ってくれて、断らない子」 「ゲームじゃねぇって。本気だって言ったじゃん」