おれと彼女の時間は、さっきから何一つ変化していなかったということだ。
彼女はおれを理解していない。おれも、彼女の心の中を知らない。
それは実質、一緒にいないことと紙一重だろう。
おれのわがままで、いつまでも彼女の時間を止めておくことはできなかった。
「ごめん……、もう行くわ。じゃあ」
彼女の返事も聞かず、おれは彼女の腕を掴んでいた手を放し、背を向けて歩き始めた。
彼女から、おれのことを引き止める声はかからなかった。
……残念ながら、それが答えのようだ。
*
今日の先輩は、何だかいつもと様子が違った。
わたしと話している間、ずっと暗い表情をしていたし、目もあまり合わせてくれなかった。
「はあ~……」
思わずため息が漏れ出た。
『……ライン。ねえ、ライン交換してくんない?』
『え、……』



