先輩のこと、好きになってもいいですか?



ちゃちゃっと作れて簡単なのはカレーだけど、せっかくなら芽衣が喜ぶものにしよう。

ある程度範囲が狭まり、芽衣の大好物と言えばハンバーグだよね、とすぐに思い浮かんで今日のメニューが決まった。


帰り道にあるスーパーに寄り、かごにどんどん食材を入れていく。

ついでに朝に食べるフルーツなども。


にんじんや玉ねぎ、ひき肉やもう少しで切れそうだったサラダ油などの必要なものがぽんぽんと放り込まれ、増えていく。


夕時は主婦さんたちで溢れかえり、セール時を待ち構えている叔母様たちが遠目で見える。


買い物を終え、片手にエコバック、右手に通学鞄を提げたわたしはそそくさと芽衣のお迎えに向かった。


幼稚園に着き、門をくぐって芽衣のいるキリン組の前まで行くと、ちょうどその組の担任の高柳(たかやなぎ)先生が出てくるところだった。


「あら、芽衣ちゃんのお姉さん? こんにちは」


そう微笑んで、優しく声をかけられた。

高柳先生は細身で穏やかで、とても優しい女性の先生だ。