「た、確かにそうですよね……あはは。わたしったら余計なことを~」
愛想笑いを浮かべ、焦るわたし。
どうしよう、しっかり言うべきだろうか。
昨日の告白まがいな告白は、とりあえず取り消させてほしいってこと。
実は、昨日の夜からこのことについて悩んでいた。
先輩のこと何も知らないまま、ひと目見ただけで胸の鼓動がうるさくなって、そんな理由しかないのに告白的なことを言ってしまったのは明らかに失態だった。
間違いだったんだ、わたしのしたことは。
「何? 言いたいことあんならさっさと言えば」
今なら先輩もなかったことにしてくれると思った。
それに、それ以前にこんな地味な女に告白みたいなことを言われて先輩も嫌な気分だっただろう。
その嫌なことをなかったことにできるのなら、先輩も喜んで話に乗ってくれるのではないか。
その時のわたしは、本気でそうなると思っていた。
「先輩、そのことなんですが……その、なかったことに、してくれませんかね」
こめかみには冷や汗が滲んでいる。



