「この間の販路についてだが……」 「それならすでに考えてあります。課長のほうへ送ってありますので、目を通してください」 「おい、相川」 「まだ何か?」 「少し早いが、一緒に昼めしへ行くぞ」 「結構です。私はまだ仕事が……」 俺は相川の腕を引いた。 「上司命令。話がある。行くぞ」 「……」 周りがじいっと俺達を見ている。まあ、それはそうだろうな。