腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

「っ……」



顔が熱くなる。

でも本当に……翠さんといるときは嫌な気持ちにならない。

人を好きになるなんて初めてで、どうすればいいのかわからない。

告白したくても、なぜだか頭がダメって言ってる。



「お、おいしそーな卵焼き」

「一応料理はできるんで」



私は昔から習い事を指では足りないほどやっていて、料理だってやっていた。

いわゆる花嫁修業というもの。

やりたいなんて、言ったことはないけど。



「てか眠〜。蓬、今日俺とサボろ」

「何言ってるんですか。生徒会長でもあろう人がサボりなんて、生徒に示しがつきませんよ」

「いーんだよ、示しなんて。俺は蓬にカッコイイとこだけ見せれたらいいのー」



なんだが口を尖らせる翠さんが可愛くて、つい笑みが溢れた。



「ふふっ」



すると、翠さんの瞳はどんどん見開いていって……。