腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

馬鹿みたい。

私みたいな人間、好きにならないのほうがいいのに。

好きになったって、いいことないのに。



「うん。俺、頭おかしいみたい」

「……え?」



意地悪く笑う翠さんに、ついドキリとした。



「もう契約とかどうでもいー。俺、蓬のこと落として恋愛結婚するから」

「はっ、え……!?」



わ、私、を……落とす!?

だって前まで、そんなこと見せなかったのに。



「あ、婚約者新しく見つけようとしてもいいけど、その婚約者のこと徹底的に潰すから。相手に迷惑かけないようにね〜」

「……最低」

「出た、ツンデレ蓬ちゃん。って、まだデレの部分見せてくれてないけど」

「当たり前でしょ。絶対見せない」



ここまで厄介な男に好かれるなんて初めてすぎる……。



「翠、俺たちの前で堂々と告白しないでくれます? 気持ち悪い」

「何言ってんだよ泉。俺たちの仲だろ〜」

「翠!! 俺は認めねぇからな、こいつが翠を落としたなんて!」