腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

そう言った瞬間、全員静まり返った。

……私、何してるんだろ。

こんなの、“心配してください”って言ってるようなものだ。

メンヘラ彼女か、私は。



「う、嘘ですよ!? ほら、冗───」

「俺に全部さらけ出して」

「っ、え?」



『冗談ですよ』と言おうとしたら、翠さんが立ち上がって真剣な瞳を向けてきた。

全部、さらけ出して……?



「俺に、全部さらけ出してよ。俺婚約者でしょ? ならいいじゃん」

「え、い、いや……自分が何言ってるか、わかってるんですか……!?」

「わかってるに決まってるじゃん。このままいったら結婚する仲だし?」

「え、あ……」



完全に動揺している私を見て、翠さんは笑い出した。



「い、いや……なんですか!?」



そう大声で言えば、今度はお腹を抱えて笑い出した。



「いや……男慣れしてない女子って、俺久しぶりだからさー。反応が初々しいって感じ?」

「ぜ、絶対馬鹿にしてますよね!?」