「私のこと、ナメてたら痛い目あうわよ」



そう捨て台詞を吐いた瞬間。



「……全然、そんな気じゃなかったのに」

「っ……!?」



ベッドに、押し倒された。



「男を誘惑したらどれだけ危ないかってこと、その身に刻んでもらわなきゃ」

「っ、え……!?」



気づけば、キスをされていて……。



「んぅ……い、いや……っ」

「“嫌”? そんなこと言って、男誘惑してるってこと気づいてる?」

「し、してま、せ……っ」



息を大きく吐いた。

閉まってないカーテン。

窓から入ってきた月明かり。

その月明かりに照らされた翠さんは、誰よりも妖艶で───。



「本気にさせた罰。───抱き潰してあげる」



温かい温もりと共に、愛を感じた。