「おお、帰ってきたか蓬!」
家に帰ると、早速父親たちが来た。
「お父様、遅くなって申し訳ありません。翠様とお話をしておりました」
……というのは真っ赤な嘘。
ずっと屋上で紅茶を飲んで時間を潰していた。
「別に構わん。それより今日はご馳走だ。早く座りなさい」
「はい」
そして、扉を開けると……。
「橙華……」
先に橙華が座っていた。
振り返った橙華の目は、憎しみで染まっていた。
そりゃそうだ。私が先に婚約した。また私が功績を残したようなもの。
でもごめんね、橙華。橙華のために、やったことなの。
言い訳にしかならないけど、本当にごめんなさい。
「さあ、乾杯しよう! 蓬、婚約おめでとう!」
「ありがとうございます」
父親たちはお酒、私たち子供はジュースを持って乾杯。
和葉も混ざって、4人でお祝いをしてくれた。
本心かはわからないけど。



