腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

「はー……まあ、これでいいのか」



ベンチに座って、上を向く。

今日は雲一つない晴天。

なんでだろう。

橙華のことはこれで救えたはずなのに、心が痛い。



「ここから飛び降りたら……橙華はどんな気持ちになるんだろう」



ふと口から出た言葉。

あー、何言ってんの私。

私が死んだところで、誰も傷つかない。

親だって優秀な娘が死んだだけで、最後は橙華を完璧に育てようと奮闘するだろう。

私たち双子。

いつから道を違えてしまったんだろう。

ごめんね、橙華。