腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

「……なんですか?」



その紙には……“契約書”と書かれていた。



「じゃ、早速サインしちゃって」

「ちょっと、話が早くないですか!? どうして準備してるんですか!? まさか、最初から狙って……」



早速後悔してしまった。

この人、とんでもなくヤバい人だ。



「失礼だな〜、俺は行動が早いだけだよ〜」

「……まあ、一度目を通します」



会長さんの言ったことを無視し、契約書を手に取った。



「……なるほど」



書いてある内容は、あまり変わったことは書いてなかった。


【契約書】
①寮に入り同居する。
② 期間はお互い婚約者が見つかるまで。
③20になるまでに婚約者が見つからない場合結婚。
④結婚相手、婚約者が見つかった場合、別れた理由は世間に話さないこと。
⑤婚約者として、許容の範囲で振る舞うこと。


など、大まかなことは書かれていた。

20になったら結婚……。

まあそれが一般的な婚約から結婚までだから、ここは怪しまれないだろう。

結婚相手が見つかった場合は世間に理由を話さない……。

なるほど、お互いの保身のためね。