腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

もちろん、こういうときは自分からキス。

特に翠さんは不意打ちに弱いから、結構効くはず。

そう思ってネクタイを引っ張ったのに───。



「残念、全部お見通し。これは罰として、愛に鉄槌を落とさなきゃね?」

「えっ」



やんわりと手を払い除けられ、そのままベッドに押し倒された。



「……いつもと同じ展開。いつになったら学ぶのかなー? 蓬ちゃんは」

「学ぶも何も、翠さんの力が強いだけです! 私が男だったら簡単に……」

「男だったら、あーんなコトやこーんなコトいっぱいできないけど……?」

「っ!」



首筋をなぞられ、ゾクッと全身に電流のようなものが走った。



「あーあ、かわい。蓬は俺のこと余裕ありそうとか思ってそーだけど、全然余裕ないからね?」

「え……?」



すると突然頭を撫でてきて、それと同時に唇を塞いできた。