腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

「ごめん、ごめんねお姉ちゃん……!!」

「へ?」



なんで『ごめんね』?



「もう、どうしたの橙華。和葉まで泣いて……まさか、翠さん何かした?」

「お前のせいだろ……」

「え? 何かした覚えないんですが」



翠さんに小突かれて、更に謎になった。



「どうして、何も言ってくれなかったの……。なんで、もっと頼ってくれないの……!!」

「え? ちょ、待って……」



今日、和葉が屋敷の掃除に行った。

しかも私の部屋の整理もすると言って。

まさか……と思っていたとき、橙華のポケットから何かが落ちた。



「……和葉?」

「ごめん、蓬……っ。今まで、こんな……」



理由がわかった。



「はー……読んじゃったか」



私の黒歴史の一つ。

中二の頃書いた、黒歴史の手紙。



「ごめん、ごめん……ごめん……っ」

「泣かないで橙華。これは黒歴史。捨てたつもりだったけど、捨ててなかっただけ。中二のとき書いたの。あ、中二だけに中二病! 的な」