腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

「───お姉ちゃん!!」

「え?」



ベランダから部屋に戻ろうと思ったけど、そのときに橙華の声が聞こえた。

どうしたんだろう? 1階から声が聞こえる。



「っ、お姉ちゃん、何してるの!!」

「へ?」



なんでか泣いている橙華。

しかも後ろにはこれまた泣いている和葉と、翠さん、綴、冬月さんがいた。



「っ……!」



え?

気づけば、橙華に平手打ちされていた。



「いた……」



いやなんで私叩かれてるの?

そんなに二人三脚悪かったかな? でもなんで泣いてんの?

頭に?を浮かべていると、橙華がギュッと抱きしめてきた。



「え、なんでみんなそんな顔して……」

「蓬のアホ、バカ」

「え? なぜ?」



翠さんが目元を抑えていたから、何事かと怖くなった。