『突き放してごめん。
私から避ければ、あなたを守れると思った。
私なんか、生きてて意味もないから、できることは、なんでもするって、思ってたよ』



「うっ……ひぐっ……」

「橙華」



私はいつの間にか、手紙をグシャリと握りしめていた。

和葉のように、膝から崩れ落ちた。



『弱くてごめん。
私、何回も、何度も、死のうと思った。
あなたを守れなくて、自分を責めた。
あなたが笑顔でいるのなら、私はなんでもするよ。
あなたが幸せになれるのなら、私は喜んで死ぬよ』



「お姉ちゃんの、バカぁぁ……!!!」



どうして、独りで背負い込んじゃうの……。

こんなお姉ちゃん、大嫌いだ。