腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

暗い顔をする綴に、何かあったのかと察した。



「なに? オバケ出て寝れないとか?」

「殺すぞ。翠、蓬がなんで傷ついたかわかんねぇだろ」

「は? わ、わかってるし」

「声の上ずり方的に図星。よくそんなんで婚約者名乗れんな」

「干すぞ」

「悪いって」



ったく……。てかこいつ、わざわざそんなこと言うために来たのか?

相当蓬のこと気に入ってる。マジ嫌い。



「ふん。てか、綴以上に蓬のことわかってるしね」

「へー。蓬は今日、泣きながら俺に抱きついてきたけど」

「……」



俺はその言葉に無言で睨んだ。

ほぼ無意識だった。



「事実」

「殺す」

「許せ」

「無理」



なんとも物騒なリズムゲームをしていると、泉が仲介に入ってきた。