腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

「醜い奴なんか、翠さんには相応しくないってわかってるから……っ」



せめて翠さんが拒むまでは、隣にいさせて。

醜い奴の嫉妬なんか、気持ち悪いだけだ。

なのに、求めてしまう。嫉妬してしまう。



「私の居場所なんて、最初からない」



私は、不幸しか生まない。

私が死ねば、生まれて来なければ。

橙華は、あんな目に遭うこともなくて。


『あっははは!!!』


関わった人が、いじめられることもない。

まだ響くの。私の唯一の友人が、いじめられていた声。


『やだ、やめて……っ!!』


面白いよね、その子にも言われたんだ。


───『“あんたのせい”だ』、って。


それからもう、友達なんか望まなくなった。

人に、絆なんてない。

壊れれば、壊れたまま。

醜い私は、醜いまま。



「こんなこと、言ってごめん。もう行かなきゃね。二人三脚出るから」

「あっ、おい!!」



綴が俯いていたから、その隙に教室を出た。

ご飯食べていないから、お腹空くだろうな。

あとできるだけ橙華に、心配かけないようにしなきゃ。