腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。

『どんなけ容姿が整ってたってね、犯してきた罪でどこまでも醜くなるのよ!!』

『っ……』



「とっくの前に、私の手も、顔も……醜く汚れ腐ってる」



『本当に信頼できる人なんかいないんでしょ。罪を重ねたからね!!』


今思えば、彼女は悪くない。

私のことを初めて見抜いた人。

嫌がらせだってされたけど、全部が、納得できることで。


『うぐっ、かはっ……!!』

『その汚い顔洗ってあげるわよ!!」


水だって、かけられたけど。

納得してた、はずだった。

なのに。


『やめて……』


抵抗、してしまった。

与えられた罰を、この手で振り払った。

正しいことが、わからなくなった。

橙華のためにしてきたことも、自分が好きでやったことに過ぎない。

何かを言う権利なんか、ないのに。