『さて、二年生! ……なんと、合計数65個! 二位が決まりました!』



とりあえず二年生には勝てたらしい。

……よし。



『さあ最後の三年生! ……な、なんと、一年生の87個を一つ上回り、88個だぁー!!!』



その瞬間、大歓声が巻き起こった。

はあ、一つ負けたか。



『なんとも互角でした!! 素晴らしい選手たちに拍手!』



退場しながら熱視線を向けてくる人たちに手を振る。

翠さんもしてるからいいだろう。

……そう思った、私の考えが甘かった。