「えー……なんか考えてることおっさんぽい」

「なんてこと言う! 隣に男いるってこと意識して過ごしてよ!」



そう指摘するも、蓬は手を上に伸ばして欠伸をするだけ。



「だってー、翠さんってなんか好きな人ですけど、なんか男の人とは違うというか。気持ち悪い視線向けてくる男じゃないし」



完全に油断して背伸びをしている蓬に、完全に理性が切れた。



「あーあ。俺我慢してあげてたんだけど? ほんとーは普通にそういう目で見てたし、普通に襲いたいから」

「えっ……っ、んぅ……」



手を掴んでキスをし、無理やり舌を入れる。

すると、蓬の肩はビクリと跳ね、息を浅く吐いた。



「はっ、ん……! うぅ……っ」



久しぶりのキスに、長く堪能していた。

すると、蓬は腰をくねらせた。



「で? 続きしたい?」



少し意地悪するつもりだったが、蓬は涙を流した。