次の日。
なぜか今日は廊下に人がたむろしていた。
特に女子。いや、女子しかいない。
「「「「「「きゃぁぁぁあーー!!!」」」」」」
「……?」
この異様な騒ぎ。いったい何?
すると、女子たちが一気に動き出した。
「っ、きゃっ……!」
その波に呑まれ、押されてしまう。
壁のほうに移動し、なんとか息をつく。
すると、鼓膜が破れそうなほどの黄色い声が上がった。
「「「「「きゃぁぁあーーー!!!」」」」」
女子たちが向いているほうを見ると、そこにはものすごいイケメンの3人が。
……なに、この人たち。
きっと、この人たちのファンだろう。とんだ迷惑。
そう思ったバチが当たったのか、誰かに足を踏まれ……。
「っ、あ……!」
バランスを崩し、倒れ───。
「おっ、と。大丈夫?」
「……え?」
「「「「きゃぁぁぁああーーー!!!」」」」
私も驚いた。
そのイケメンの一人に、肩を抱かれていた。
……何、この状況。



