部下たちだって最初こそ、『こんな小娘には何もできない』と絶望の目を向けていたが、今では『社長！』と言ってついて行っている。


最後に両親と話し合ったあと、あの二人とは完全に戸籍から追い出し、縁を切ることに。


縁を切れば義理もない。


そう考え、金どころか住居も与えないことに。


職さえ与えてもいないから、今頃残った少ない金でやりくりして生きているだろう。


ただ、その姿を週刊誌に撮らた上に世間に晒され、“ざまあwww”というコメントが世に溢れかえった。


まあ、本当にグッチョブ！という感じだ。


橙華も上手く行き、私も翠さんとの同居に戻る。


あとは、和葉だった。


普通に暮らせばいいと、和葉が普通に暮らせる金額を提示した。


私も株をやっていて、そこそこお金はあるからと渡そうとしたら、また私に仕えたいと言ってくれた。



『私はまだ、蓬と共にいたいです。あなたが死ぬ前まで、私が死ぬ最期までお仕えいたします』



そんなことを平気で言うもんだから、私の目元は涙で溢れた。