「私は、あなたたちを許さない。息の根が止まるまで苦しみ続けろ!!」



はぁ、はぁ、と息をつく。

こんなことを言われてもぎゃあぎゃあ騒ぐ両親に、吐き気がしてきた。



「これで最後よ。訴えられたくなければ、もう二度と表舞台に立つこと、九条家の長ということ、それら全て置いて帰れ」



忠告はしっかりした。

あとは、バカな親の選択次第。

これでもまだ騒ぐつもりなら、もう訴えるしかない。

私も、橙華も、その覚悟はもうある。



「いい? もう二度と橙華にその汚い面を見せないで。私は、まだ話すことがある。とにかく、橙華に接触したらもう命はないと思いなさい」



橙華がどれだけトラウマになったか。

それを知らない愚民が。



「言っておくけど、ここの会場にいる人たちは味方よ。惨めったらしく縋り付くのはやめて」



すると、さっきまで威張っていた両親がヘロヘロと床に尻もちをついた。

すると、大歓声が巻き起こった。



「あの子、聖フェリシテ学園首席の子だろう。しかも寮にまで入ったとか……」

「ああ。そんな子が言うのなら、きっと九条家も立て直すだろう」

「っ……!」