「ねむ……」



一人になった保健室でこう呟いてベッドの上でゴロゴロしていた。

ふと、スマホが目に入って手に取った。

すると……。



「っ」



映し出された、メッセージ。


『何してるんだ、親に恥をかかせて』……。


ああ、そっかと腑に落ちた。

これは父親からのメッセージだった。

きっと、父親たちは先生から連絡をもらったのだろう。

……帰ったら、暴力でも振られるんだろうな。

いつもならグチグチ言って済むけど、それで済まないのが今日の総練習。

きっと記者たちもたくさん来ているだろうから、このことは新聞とかに載るんだろうな。

父親たちはそれを絶対許さない。

何が嬉しくて娘の馬鹿みたいな行動を新聞に載せるだろうか。


───ドンッ!



「ん……誰?」



ドアが何度も叩かれて、不思議で扉を開けた。