腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。





開会式が終わり、一番初めの種目が始まるとき。



「あのっ、九条さん!」

「ん?」



後ろから声をかけられて振り向くと、そこには女子4人が。



「あの、話したいことがあるんです。来てください」

「……」



これは完全に嫌味だろうな、とわかった。

人生で何回も悪口、嫌味を言われてきたからわかる。

それに、周りに隠そうとしていない睨んでいる目。

断ろうと思っても、4人に囲まれていて身動きが取れない。

私が大声を出して叫んでも、ただあとで怒られるだけだ。

私はそう判断し、頷いて彼女たちの後ろについていった。



「……」



熱視線が向けられていると知らず。