腹黒王子様は、孤独なシンデレラに愛を抱く。





結婚が一週間後に迫った日。

諸々の手続きは済まして、あとは入籍するだけとなった。

いろいろな準備が終わって、学校に登校することになった。

本当はもう、行きたくない……。

翠さんの顔を見たら、泣きそうになる……っ。

この一週間、何度も翠さんから連絡が来た。

非通知から、冬月さんの携帯から。



「ケホッ、コホッ……」



私は風邪でも引いたのか、朝から身体がダル重かった。

熱はなくても、咳が止まらなかった。



「お、お父様……今日は体調が悪いので、休んでも……」



後ろを向いている父親に話しかけた。

すると、返ってきた返事は。



「ダメだ」

「え……」



ダメ、という、心配なんかない声で言われた。



「ど、どうして……」

「今日が久しぶりの登校だろう! しかも今日は体育祭総練習日だろう。行きなさい」

「……は、い」