「んっ、……っ!?」



服をいつの間にか、脱がされていて。



「蓬がストップかけてくんねーと、止まんねぇけど」

「っ……」



熱い眼差し。熱い身体。


───翠さんに、触れられたい。



「翠さんにされるなら、本望です……」

「ッッ!!」

「〜っ、んっ……!!」



唇が合わさると同時に、翠さんの長い指が肌に触れた。

触れられたところが、熱を持つのがわかる。



「マジもう、止めねーけど……」



顔を赤くして、必死に自分自身を止めている翠さんが、可愛く見えた。

それが可愛くて。



「ッッ!?」



翠さんの唇に、自分のを合わせた。



「“私のこと、ナメてたら痛い目あいますよ”」



───『私のこと、ナメてたら痛い目あうわよ』



「ッ、あのときも言ったんだけどなぁ……!」

「っ、きゃっ……!」



首筋に顔を埋めてきた翠さん。

そのまま、チクリと痛みが走った。



「男を誘惑した罰、今度こそ受けてもらうから」



翠さんの意地悪な、甘さを含んだ声が、月明かりと共に部屋に光った。