もしかしたら晃司はずっと杏奈からの電話を待っていたのかもしれない。
「今から出て来られる?」
『いいけど』
とまどいながら了承した晃司に近くのファミレスの名前を告げて電話を切った。
「稔くんも付いてきて」
上着を羽織って声をかけると、稔が慌てて立ち上がった。
「付いて来てって、今からあいつに会いに行くのか?」
「そうよ。そこで私の気持ちを全部話す」
「奈美は?」
杏奈は隣の部屋でおとなしく寝息を立てている奈美を思った。
すぐに戻ってくれば問題ないはずだ。
今から誰か助けを呼ぶにも、時間が時間だし実家は遠い。
「奈美のことは……」
そう言いかけたタイミングで玄関チャイムが鳴った。
「今から出て来られる?」
『いいけど』
とまどいながら了承した晃司に近くのファミレスの名前を告げて電話を切った。
「稔くんも付いてきて」
上着を羽織って声をかけると、稔が慌てて立ち上がった。
「付いて来てって、今からあいつに会いに行くのか?」
「そうよ。そこで私の気持ちを全部話す」
「奈美は?」
杏奈は隣の部屋でおとなしく寝息を立てている奈美を思った。
すぐに戻ってくれば問題ないはずだ。
今から誰か助けを呼ぶにも、時間が時間だし実家は遠い。
「奈美のことは……」
そう言いかけたタイミングで玄関チャイムが鳴った。



