チャイムが鳴る。



「日和、お昼いこっか」

「うん!」



屋上手前のスペース。

ここが私達のいつもの場所になった。



「てかさぁ〜」

「「「ん?」」」

「なんで悠と加藤もいんの!?」

「別にいいやん」

「俺だって仲間に入れてくれよ」

「もう〜せっかくの女子トークがぁ〜」


そう言いながら桜ちゃんは笑顔。
私も笑顔。


鈴原くんと加藤くんが来てくれた。

すごく嬉しい。




鈴原くんはあれから毎朝迎えに来てくれる。

帰りは初日は一緒に帰ったけど、昨日は桜ちゃんと帰った。


違うクラスなのにこんなに会えるなんて、幸せだなぁ。



「加藤は今日もバイト?」

「あぁ。学校終わったらすぐ帰らないと」

桜ちゃんと加藤くんも仲良くなっている感じがする。



今日…

そう、今日は木曜日。


私の大切な日。




「日和、ハンバーグちょーだい」

「いいよ、どうぞ」

「うめー♪」

そういえば、鈴原くんはいつも購買で買ってるパンだなぁ。


「鈴原くん、パンとご飯どっちが好き?」

「ん?どっちも好きやけど。なんで?」

「うぅん、なんでも」


お弁当、作ってきたら喜んでくれるかな?
迷惑かな?


彼女気取りみたいに思われちゃうかな。



「ちょっとー!私らの前でイチャつくの禁止!」

「え!イチャついてないよー‼︎」

もう!桜ちゃんは!!



「鈴原、お前早く教室帰れよ」

「は?お前が帰れよ」


こんな会話をしている2人も実は仲良くなっている感じ。


友達っていいなぁ。