数日後の朝。


「希空ちゃん、おはよう」

「おはよう、陸斗くん」


陸斗くんに告白されてからというもの、朝学校で会うと、陸斗くんは今まで以上に私に声をかけてくれるようになった。


「希空ちゃん、今日も可愛いね」

「……っ、ありがと」


陸斗くんの甘い言葉に、朝から頬が熱くなってしまう私。


「希空、うっす」

「あっ、おはよう。海斗くん」


自分の教室に行くと、今度は後ろの席の海斗くんが挨拶してくれる。


「あれ。希空お前、なんか顔赤くね?」

「え?」


海斗くんが私の前髪を手でかきあげると、おでこを近づけてきた。

コツンと彼のおでこが当たり、心音が大きくなる。


「うーん。熱はなさそうだな」


海斗くんの吐息が鼻先をかすめて、ドキドキする。