*****
婚礼の儀から二週間が経った。
あれからエリーヌは、何度となくミュリエルの夢を見ていた。
魔石に関する本を読んでいるせいなのか、ミュリエルはエリーヌと同じく透明の魔石を身に着けている。それだけでなく、ミュリエルの夫らしいマティアスという人物はリオネル同様に金色の魔石を持っていた。
(きっと今、私が置かれている状況が夢に反映されているのよね。だからマティアスって人は金色の魔石を持っているし、ミュリエルは私なんだわ)
怪我をしたマティアスの手当てを魔力でするあたりは、エリーヌの願望そのものだ。おそらく魔石の書物を読み漁っているせいもあるだろう。
朝の光が射す部屋の寝台で目覚めたエリーヌは、ゆっくり体を起こした。
いつもエリーヌが目覚める前に寝室を出ていくリオネルが、まだ目覚めていない。昨日もそうだった。
朝食のときに初めて朝の挨拶を交わしていたのに、昨日は寝台の上という、いかにも夫婦のシチュエーションにエリーヌはかなり戸惑った。この分だと今日もそうだろう。
「陛下、あの……そろそろ起きたほうがよろしいかと思うのですが……」
二度三度と声をかけるが、目を開ける気配はない。
婚礼の儀から二週間が経った。
あれからエリーヌは、何度となくミュリエルの夢を見ていた。
魔石に関する本を読んでいるせいなのか、ミュリエルはエリーヌと同じく透明の魔石を身に着けている。それだけでなく、ミュリエルの夫らしいマティアスという人物はリオネル同様に金色の魔石を持っていた。
(きっと今、私が置かれている状況が夢に反映されているのよね。だからマティアスって人は金色の魔石を持っているし、ミュリエルは私なんだわ)
怪我をしたマティアスの手当てを魔力でするあたりは、エリーヌの願望そのものだ。おそらく魔石の書物を読み漁っているせいもあるだろう。
朝の光が射す部屋の寝台で目覚めたエリーヌは、ゆっくり体を起こした。
いつもエリーヌが目覚める前に寝室を出ていくリオネルが、まだ目覚めていない。昨日もそうだった。
朝食のときに初めて朝の挨拶を交わしていたのに、昨日は寝台の上という、いかにも夫婦のシチュエーションにエリーヌはかなり戸惑った。この分だと今日もそうだろう。
「陛下、あの……そろそろ起きたほうがよろしいかと思うのですが……」
二度三度と声をかけるが、目を開ける気配はない。



