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リオネルの執務室の窓から、オレンジ色の太陽が沈んでいくのが見える。その光を浴び、宮殿に整然と植えられたブナの木々も淡いオレンジ色に染まっていた。
一年ほど前まで大きな戦いがあったのが嘘のように、とても穏やかな光景だ。
リオネルは山積みになっていた書類のほとんどを片づけ、ひと息ついていた。
お茶を淹れてくれた侍従と入れ違いで、エリーヌの警護を依頼していたニコライが入室する。
「ただいま戻りました」
「やけに早くないか?」
警護を解くには時間的にまだ早い。
「妃殿下でしたら、お昼前からずっと部屋に引きこもり状態ですからご心配いりません」
ニコライは「失礼します」と言いながら、執務机の前にあるソファセットに腰を下ろした。
「引きこもり? 魔石研究所のダリル殿のもとに行ったんじゃなかったのか」
「そこから大量に借りてきた本を読み漁っています」
「本?」
リオネルの執務室の窓から、オレンジ色の太陽が沈んでいくのが見える。その光を浴び、宮殿に整然と植えられたブナの木々も淡いオレンジ色に染まっていた。
一年ほど前まで大きな戦いがあったのが嘘のように、とても穏やかな光景だ。
リオネルは山積みになっていた書類のほとんどを片づけ、ひと息ついていた。
お茶を淹れてくれた侍従と入れ違いで、エリーヌの警護を依頼していたニコライが入室する。
「ただいま戻りました」
「やけに早くないか?」
警護を解くには時間的にまだ早い。
「妃殿下でしたら、お昼前からずっと部屋に引きこもり状態ですからご心配いりません」
ニコライは「失礼します」と言いながら、執務机の前にあるソファセットに腰を下ろした。
「引きこもり? 魔石研究所のダリル殿のもとに行ったんじゃなかったのか」
「そこから大量に借りてきた本を読み漁っています」
「本?」



