「ダリル侯爵とはお知り合いだと伺いました」
「ええ、そうなんです。養父の古い友人で、ランシヨンではたまにお目にかかっていました」
「そうなんですね」
不意に振り返ったニコライに尋ねられて答えると、彼は肩越しに頷いた。
エリーヌが研究所を訪れると、ダリルは「よく来てくれたね」と出迎えてくれた。
部屋にはほかにも職員がおり、「妃殿下がお見えになった」とわらわらと慌ただしくなる。仕事の邪魔になったことを謝りつつ、出入り口で待つと言うニコライを置き、エリーヌはダリルの執務室へ案内された。ソファに向かい合って腰を下ろす。
「これからは妃殿下と呼ばねばなりませんな」
「おやめください、ダリル様。これまで通り名前でお願いします」
ダリルは半ば冗談めかして言うが、エリーヌは大真面目に返す。妃殿下では仰々しくてかなわない。
「では仰せのままに、エリーヌ殿と呼ばせていただきますぞ」
「どうかお願いします」
「いやぁ、なんにせよ、息災でよかった」
「ええ、そうなんです。養父の古い友人で、ランシヨンではたまにお目にかかっていました」
「そうなんですね」
不意に振り返ったニコライに尋ねられて答えると、彼は肩越しに頷いた。
エリーヌが研究所を訪れると、ダリルは「よく来てくれたね」と出迎えてくれた。
部屋にはほかにも職員がおり、「妃殿下がお見えになった」とわらわらと慌ただしくなる。仕事の邪魔になったことを謝りつつ、出入り口で待つと言うニコライを置き、エリーヌはダリルの執務室へ案内された。ソファに向かい合って腰を下ろす。
「これからは妃殿下と呼ばねばなりませんな」
「おやめください、ダリル様。これまで通り名前でお願いします」
ダリルは半ば冗談めかして言うが、エリーヌは大真面目に返す。妃殿下では仰々しくてかなわない。
「では仰せのままに、エリーヌ殿と呼ばせていただきますぞ」
「どうかお願いします」
「いやぁ、なんにせよ、息災でよかった」



