アガットが慌てて謝罪する。皇帝陛下を悪く言ったように感じたのだろう。
「いえ、大丈夫よ。じつは私もちょっと驚いたの。……あ、皆さんには内緒ね」
エリーヌが唇に人差し指をあててお願いすると、アガットははにかんで「はい」と答えた。
それから小一時間ほど経った頃、部屋をひとりの男が訪れた。
「皇帝陛下より仰せつかり参りました。ニコライ・ミオットと申します」
そう名乗った男は、魔法騎士団にも所属していると言う。反射的にエリーヌが左手首を見ると、そこには茶色い魔石のバングルを着けていた。土属性の魔石である。
彫刻のように目鼻立ちがはっきりとし、がっしりとした体躯はいかにも屈強そうだ。リオネルとは系統の違う美丈夫である。
「お忙しいのに申し訳ありません」
「いえ、皇族方の警護は騎士団の仕事でもありますから。陛下より伺いましたが、魔石研究所に行かれたいのだとか」
「ええ、そうなんです」
「では、早速参りましょう」
「いえ、大丈夫よ。じつは私もちょっと驚いたの。……あ、皆さんには内緒ね」
エリーヌが唇に人差し指をあててお願いすると、アガットははにかんで「はい」と答えた。
それから小一時間ほど経った頃、部屋をひとりの男が訪れた。
「皇帝陛下より仰せつかり参りました。ニコライ・ミオットと申します」
そう名乗った男は、魔法騎士団にも所属していると言う。反射的にエリーヌが左手首を見ると、そこには茶色い魔石のバングルを着けていた。土属性の魔石である。
彫刻のように目鼻立ちがはっきりとし、がっしりとした体躯はいかにも屈強そうだ。リオネルとは系統の違う美丈夫である。
「お忙しいのに申し訳ありません」
「いえ、皇族方の警護は騎士団の仕事でもありますから。陛下より伺いましたが、魔石研究所に行かれたいのだとか」
「ええ、そうなんです」
「では、早速参りましょう」



