だからリオネルは今、打ち明ける以外になかったのではないか。
「結婚している間は子を作らず、しかし周りには仲睦まじい夫婦と映るようにしたいのだ。もちろんキミの大事な五年間を奪うのだから、離縁後の面倒はしっかりみるつもりでいる。再婚を望むのであれば、それなりの家柄の者を探そう。無茶苦茶な願いなのはわかっているが、キミが望むことはなんだって叶えると約束する」
リオネルは真剣な目をしてエリーヌに訴えかけた。
強大な魔法を操り、敵国を次々と平定した軍神は、誰よりも皇国の安定を願っているのかもしれない。国内を不安定化させる権力争いの火種を、最初から摘んでしまおうと言うのだろう。
数人の側近以外、簡単に心を開かないと噂に聞くリオネルが、そこまで腹を割っているのだから相当な覚悟なのがわかる。
「キミは魔石保持者だろう?」
「あっ、これは……。魔力のない魔石なのです」
咄嗟に左手首のバングルを手で覆う。
「話はダリルから聞いている。透明な魔石、非常に珍しいものだ」
「はい。ですが魔力がないからこそ透明なのだと思います」
「結婚している間は子を作らず、しかし周りには仲睦まじい夫婦と映るようにしたいのだ。もちろんキミの大事な五年間を奪うのだから、離縁後の面倒はしっかりみるつもりでいる。再婚を望むのであれば、それなりの家柄の者を探そう。無茶苦茶な願いなのはわかっているが、キミが望むことはなんだって叶えると約束する」
リオネルは真剣な目をしてエリーヌに訴えかけた。
強大な魔法を操り、敵国を次々と平定した軍神は、誰よりも皇国の安定を願っているのかもしれない。国内を不安定化させる権力争いの火種を、最初から摘んでしまおうと言うのだろう。
数人の側近以外、簡単に心を開かないと噂に聞くリオネルが、そこまで腹を割っているのだから相当な覚悟なのがわかる。
「キミは魔石保持者だろう?」
「あっ、これは……。魔力のない魔石なのです」
咄嗟に左手首のバングルを手で覆う。
「話はダリルから聞いている。透明な魔石、非常に珍しいものだ」
「はい。ですが魔力がないからこそ透明なのだと思います」



