そんなわけはないだろう。仮にもエリーヌは皇帝の妃だ。それも儀の直後に会おうとするなど、普通はない。
「なんにしましても、妃殿下のお美しさは並ではありませんので」
「ありがとう。でもそれはアガットが綺麗にしてくださっているからだわ」
「私のほうこそありがとうございます。とっても光栄です」
アガットは胸に手をあてて、軽く膝を折り曲げた。
「ところでアガット、その〝妃殿下〟という呼び名はやめていただけないかしら」
「ええっ、それは無理です。恐れ多すぎます」
アガットは両手を大きく振って身構えた。
「でも仰々しくてちょっと苦手なの」
いきなり肩書きだけ上がっても、実情が伴っていない。恐れ多いのはエリーヌのほうである。
「せめてふたりのときだけはエリーヌと呼んでくださらない?」
「……承知いたしました。妃殿下のご要望を叶えて差し上げるのが私の務めですから」
「ありがとう。ではこれからよろしくお願いします」
「なんにしましても、妃殿下のお美しさは並ではありませんので」
「ありがとう。でもそれはアガットが綺麗にしてくださっているからだわ」
「私のほうこそありがとうございます。とっても光栄です」
アガットは胸に手をあてて、軽く膝を折り曲げた。
「ところでアガット、その〝妃殿下〟という呼び名はやめていただけないかしら」
「ええっ、それは無理です。恐れ多すぎます」
アガットは両手を大きく振って身構えた。
「でも仰々しくてちょっと苦手なの」
いきなり肩書きだけ上がっても、実情が伴っていない。恐れ多いのはエリーヌのほうである。
「せめてふたりのときだけはエリーヌと呼んでくださらない?」
「……承知いたしました。妃殿下のご要望を叶えて差し上げるのが私の務めですから」
「ありがとう。ではこれからよろしくお願いします」



