彼にとってこの結婚は周囲からお膳立てされた、いわば意思に反するもの。しかし皇帝はもとより皇族や貴族の結婚といえば、たいていがそうして進められていく。
自由恋愛が成就することはなかなかない。魔力を授かるのはこの上なく光栄なことではあるが、同時に魔石の相性が重要になるため、ときに心を犠牲にせざるを得ない点は難点と言えよう。
その後、神父が現れ、祭壇の前で神に結婚の許しを乞い、ふたりの幸せと皇国の発展を祈る儀が続けられる。
皇国の発展――つまりは皇族の子孫繁栄だ。魔力の増大を図り、さらに輝かしい未来を願う祈りが捧げられた。
しかしエリーヌには魔力がないため、その増大は期待できない。せっかく金色という最強のオーラを持って生まれたリオネルは、それを後世に引き継げないかもしれないのだ。
(私に魔力がないんだもの。金色の力はかなり削られてしまうと思うわ……)
とんでもない縁談を受け入れてしまったのだと改めてエリーヌが怖気づいている最中、肘まで覆った手袋の下では魔石が密かに光を発していた。
自由恋愛が成就することはなかなかない。魔力を授かるのはこの上なく光栄なことではあるが、同時に魔石の相性が重要になるため、ときに心を犠牲にせざるを得ない点は難点と言えよう。
その後、神父が現れ、祭壇の前で神に結婚の許しを乞い、ふたりの幸せと皇国の発展を祈る儀が続けられる。
皇国の発展――つまりは皇族の子孫繁栄だ。魔力の増大を図り、さらに輝かしい未来を願う祈りが捧げられた。
しかしエリーヌには魔力がないため、その増大は期待できない。せっかく金色という最強のオーラを持って生まれたリオネルは、それを後世に引き継げないかもしれないのだ。
(私に魔力がないんだもの。金色の力はかなり削られてしまうと思うわ……)
とんでもない縁談を受け入れてしまったのだと改めてエリーヌが怖気づいている最中、肘まで覆った手袋の下では魔石が密かに光を発していた。



