それでもなおエリーヌの意思を尊重して辞退しようものならば、ミッテール皇国から追放されてしまうかもしれない。
(それだけは絶対に嫌よ)
エドガーに対しては養女にしてもらった恩義がある。両親を亡くしたエリーヌが何不自由なく暮らしてこられたのは、紛れもなく彼のおかげだ。
いつか恩を返したいと思いながら生きてきたが、それは今なのではないか。エリーヌが皇妃になれば、生まれ育ったランシヨンにもなにかしらの恩恵があるかもしれない。
リオネルは難しい人かもしれないが、なにも悪魔の妻になるわけではない。あちらから乞われて嫁ぐのだ。エリーヌにとって悪いようにはならないだろう。
最初は絶対にあり得ないと思っていた話が、エリーヌの中で次第に現実味を帯びていく。
元男爵令嬢として、これほど光栄なことはない。天国の両親も、きっと喜んでくれるだろう。
そう考えると、ふっと心が軽くなる。もともと思い切りもいいのかもしれない。
エリーヌはエドガーの部屋に向かい、結婚する意思を伝えたのだった。
(それだけは絶対に嫌よ)
エドガーに対しては養女にしてもらった恩義がある。両親を亡くしたエリーヌが何不自由なく暮らしてこられたのは、紛れもなく彼のおかげだ。
いつか恩を返したいと思いながら生きてきたが、それは今なのではないか。エリーヌが皇妃になれば、生まれ育ったランシヨンにもなにかしらの恩恵があるかもしれない。
リオネルは難しい人かもしれないが、なにも悪魔の妻になるわけではない。あちらから乞われて嫁ぐのだ。エリーヌにとって悪いようにはならないだろう。
最初は絶対にあり得ないと思っていた話が、エリーヌの中で次第に現実味を帯びていく。
元男爵令嬢として、これほど光栄なことはない。天国の両親も、きっと喜んでくれるだろう。
そう考えると、ふっと心が軽くなる。もともと思い切りもいいのかもしれない。
エリーヌはエドガーの部屋に向かい、結婚する意思を伝えたのだった。



