「エリーヌの気持ちもわかる。だが今のエリーヌは、私の娘だ。身分を恥じているのなら、その必要はない。上皇陛下もその点は心配しなくてもいいとおっしゃっている。もちろん、エリーヌがどうしても嫌だというのなら、私はなんとしてでも阻止するがね。まぁ少し考えてみてくれないか」
エドガーは立ち上がってエリーヌの肩をトントンと軽く叩き、柔和な笑みを浮かべて部屋を出ていった。
上皇までエリーヌの出目を気にしないと言うのだから、金色の魔石との相性に相当頭を悩ませていのたが窺える。
皇帝と皇妃の相性となれば余計だろう。なにしろ命が危険にさらされるのだから。国の考えも理解できる。
(だけど、私に皇妃が務まる?)
そこが、なによりも気がかりな点だ。侯爵令嬢として恥ずかしくないようにと、エドガーの計らいで一般的な教育は受けているものの、社交界デビューをしていないのだから。
皇帝であるリオネルが、ごく少数の側近にしか心を開かないというのも気になる。パーティーで見かけたときに、結婚に興味がないのはひしひしと伝わってきた。
とはいえ皇帝がいつまでも独身でいるわけにもいかないから、渋々折れたのだろう。
エドガーはエリーヌが嫌がれば阻止すると言ってくれたが、侯爵の立場で上皇の命令に背くのも土台無理な話である。
エドガーは立ち上がってエリーヌの肩をトントンと軽く叩き、柔和な笑みを浮かべて部屋を出ていった。
上皇までエリーヌの出目を気にしないと言うのだから、金色の魔石との相性に相当頭を悩ませていのたが窺える。
皇帝と皇妃の相性となれば余計だろう。なにしろ命が危険にさらされるのだから。国の考えも理解できる。
(だけど、私に皇妃が務まる?)
そこが、なによりも気がかりな点だ。侯爵令嬢として恥ずかしくないようにと、エドガーの計らいで一般的な教育は受けているものの、社交界デビューをしていないのだから。
皇帝であるリオネルが、ごく少数の側近にしか心を開かないというのも気になる。パーティーで見かけたときに、結婚に興味がないのはひしひしと伝わってきた。
とはいえ皇帝がいつまでも独身でいるわけにもいかないから、渋々折れたのだろう。
エドガーはエリーヌが嫌がれば阻止すると言ってくれたが、侯爵の立場で上皇の命令に背くのも土台無理な話である。



