魔石はいつもと変わらず透明なまま。魔力が秘められているようには感じず、ただのガラス玉にしか見えない。
これが本当に魔石なら、エリーヌは魔法が使えるのだから。
「どうして私なのでしょうか……」
心の声がそのまま言葉となって口から零れる。
「魔石を持つ人間を皇妃にしたという事実が公に必要なのだろう。魔力がなければ、金色の魔石との相性を心配しなくてもいい」
「でもそれでは、皇族の魔力を弱めてしまいませんか?」
「金色の魔石はすでに十分にパワーを持っているから、そのあたりは重要視していないようだったな」
つまりエリーヌは魔石の相性問題をクリアでき、なおかつ皇族が面目を保つために選ばれたというのだろう。なんの力もない魔石だからこそ、金色の魔石の相手になれると。命を落とす危険性もない。
「でも私が皇妃だなんて、あまりにも恐れ多すぎます」
いずれは結婚すると漠然と思っていたが、相手の身分が自分よりずっと上の人間だとは想像もしていなかった。
これが本当に魔石なら、エリーヌは魔法が使えるのだから。
「どうして私なのでしょうか……」
心の声がそのまま言葉となって口から零れる。
「魔石を持つ人間を皇妃にしたという事実が公に必要なのだろう。魔力がなければ、金色の魔石との相性を心配しなくてもいい」
「でもそれでは、皇族の魔力を弱めてしまいませんか?」
「金色の魔石はすでに十分にパワーを持っているから、そのあたりは重要視していないようだったな」
つまりエリーヌは魔石の相性問題をクリアでき、なおかつ皇族が面目を保つために選ばれたというのだろう。なんの力もない魔石だからこそ、金色の魔石の相手になれると。命を落とす危険性もない。
「でも私が皇妃だなんて、あまりにも恐れ多すぎます」
いずれは結婚すると漠然と思っていたが、相手の身分が自分よりずっと上の人間だとは想像もしていなかった。



